今回紹介する本は田端信太郎さんの『ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言』(https://amzn.to/2wMQVou)です。
田端さんはこれまでNTTデータ、リクルート、ライブドア、LINE、ZOZOなど誰でも知っている会社で素晴らしい活躍をされています。
どうしたら入った先々の会社で活躍できたのか、どうすれば必要とされる人になれるのだろうかと思い、この本を読んでみました。
『ブランド人になれ』の要約
現代は人々に与える影響力、個人としてのブランドも資本になります。
SNSでの発信すれば自分の所属する会社とは関係なく、個人を世間に広めることができます。
つまり、誰でもブランド人になることが可能です。
ブランド人と言うとフリーランスや経営者のように感じるかもしれませんが、サラリーマンであっても自分をブランド化することができます。
会社は自分が活躍するステージのひとつに過ぎません。主役は自分なのです。
ブランド人としての仕事の価値とは?
お客を喜ばせることだけがブランド人としての仕事です。
自分がどんなに苦しくても、誰も喜んでいなかったら、それはもはや仕事とは呼べません。
お客にどうやって価値を提供し、どれだけ人を笑顔にできるか、喜んでもらうかが大切です。
それには、相手の立場に立って、「相手がどうやったら幸せになるか」を考えます。
自分のことばかり考えると、お金を稼ぎたいという悩みがどんどん膨らんでいきます。
自分の欲望はいったん捨てて、他人のことを考えましょう。お金は勝手についてきます。
自分の価値は自分で決める
ブランド人として「自分の仕事にどれくらいの価値があるのか」常に考えることが大切です。
自分の価値を自覚し、報酬をもらうのならそれに見合った働きをしようと思うからです。
普通の会社員なら、会社が決めた自分の給料に従っていますが、ブランド人はそうなってはいけません。
自分の仕事の価値は、自分で決める必要があります。
会社の慣習だからと無駄な仕事をしてはいけません。
無駄に時間を使うだけだからです。
会社には逆らうことになるかもしれませんが、やらないことを決めるのは、何をやるかよりも重要です。
量をこなすのは大切
「ビジネス書でノウハウを学んで最初から生産性を高めよう」と思っても、意識が高いだけの勘違い男になるのが関の山だ。
「圧倒的努力で、大量の仕事をこなす」。これしか、ブランド人の階段を登り続けるための体力はつかない。
自分で行動することの大切さが良く分かります。いくらノウハウが増えても、成功するかどうかわかりません。
成功するには、行動あるのみです。
特に始めは、質はいったん置いといて、圧倒的に量をこなすことで、後から質が磨かれていきます。
ブランド人への道は「名乗り」をあげるところから
ホリエモンもハッタリの重要性について触れていました。
本書でも同様に、まずはハッタリをかまして、ブランド人としての名乗りをあげることが重要だと語られています。
たとえ恥をかいたってチャンスにはすぐに飛びついていく姿勢が大切です。
始めは1人の熱狂でも、やがて周りに伝播する。上司や同僚を巻き込んで行動していくことが重要です。
ブランド人は、熱をもって自分のやりたいことを語り、周りに影響を与えることができます。
ブランド人になりたければ、社外へ向けてのインパクトを重視するべきです。
自分が所属する会社の中だけの評判だと、その会社を辞めると役に立ちません。
社外から評価されるような仕事をすることで、「あいつと仕事がしたい」と思ってもらうことができます。
ブランド人は安定を捨てろ
ブランド人は安定を捨てましょう。予測不可能だから人はワクワクします。
賢い選択より、おもしろい選択をしていくことが大切です。
いくら知識を身につけてもあまり意味はありません。たいていの知識自体は調べれば出てくるからです。
これからの時代、ブランド人であるなら、何を知っているかより、誰に知られているかが重要になってきます。
つぶれそうな会社ほどおいしいと思わなければいけません。
自分が主導して立て直すことができれば、手柄は自分のものです。そうすれば、ブランド人としての価値が一気に高まります。
つぶれそうな会社に残ることはハイリスクですが、立て直すことができればリターンもでかいです。
人の欲求を想像しなければならない
世間が何を求めているか察することができるのがブランド人です。そのためには想像力が必要。
データだけを見てああでもない、こうでもないと分析するのは机上の空論です。
人は理屈ではなく、感情で動く生き物です。
生身の人間と向き合って、何が求められているのか必死に想像しなければいけません。
一流の消費者でなければ、一流のマーケッターになることはできません。
新しいものは何でも試してみることが重要です。そうでないと、リアルな市場の感覚を身につけることはできません。
情報リテラシーを磨くための方法は、自分が実験台になることです。
自分が体験するから、行動に感情が伴います。だからこそ情報の真偽が明らかになるのです。
実体験を積むことでしか、情報に対する判断力を身につけることはできません。
最高の消費こそ、最高の投資。
ブランド人は使った分はまた稼げばよいという発想で、自己投資にどんどんお金をつぎ込むべきです。
SNSで情報発信をしていないブランド人はどこにもいない
本業を忘れるくらいSNSに没頭するくらいでふさわしいのです。
SNSのフォロワーは「持ち運び可能な資産」だと言えます。
職種や会社を変えても、フォロワーは変わりません。
SNSで怖いのが炎上です。
しかし、筆者の田端さんは敢えて「炎上を怖れるな」と言います。
一歩間違えば、地位を追われかねないSNSですが、自分の意見を通すからブランド人なのです。
炎上しないような周りを気にし過ぎた発言ばかりの人間はブランド人にはなれません。
ブランド人になるのに遅すぎるということはありません。
はじめの一歩を踏み出さないと何も始まらない。今この瞬間から始めましょう。
ブランド人として、SNSなどでネガティブ発言するのはNGです。
辛いことがあったり批判されたりしても我慢して、決して弱音を吐いてはいけません。
ネガティブな発言をたれ流しても見苦しいだけだからです。
ブランド人としてのあり方
ブランド人になる人は、人として正直でなければならないし、正義感を持たなければなりません。
挑戦して大失敗するのはかまいませんが、ごまかしたり、ずるしたりするのはやったらダメです。
ブランド人の世界から永久追放されます。
ブランド人は「正直に生きる」というシンプルな原則を持たなければなりません。
誰にでも正直に意見できるのがブランド人。相手の立場で意見を変えるのはダサい人間。
人間性を正直に出せる人が、人から愛されブランドになることができます。
君はパンツを脱げるかい?
このソーシャル時代に、ブランド人が正しく持つべきプライドであり自信とは、confidenceの方であって、身にまとっているself-esteem由来の変なエリート意識など邪魔なだけだ。プライドなんか、必要なら、いつだって捨て、僕は土下座してみせる。なぜならば、そんなことで僕の価値は1ミリも下がらないと自分で確信ができているから! これこそがブランド人にとって、最高のプライドの持ち方だ。ダサいプライドなどは、サッサと捨てろ。 さあ今すぐここで、パンツを脱げ!
『ブランド人になれ!』の感想
会社で活躍したり、多くの会社や人から必要とされる方法。それは、タイトルの通り「ブランド人になれ!」というのが答えではないでしょうか。
会社に定年まで勤めるのが当たり前ではなくなっている現代において、個人のブランド力を高めておくことが重要です。
今後もそのような流れは加速していくものと思われます。
ブランド人になるには、情報発信が必須です。自分は情報発信の量が圧倒的に足りないなと思いました。
ブログの更新頻度やツイッターでの発信も強化していきます。
自分が消費者になることの大切さも理解できました。
ブランド人たるもの「何でも試してみろ」「外から見るだけでは何も分からないんだ」ということですね。
僕も新しい商品やサービスなど、どんどん試してみたいと思います。ブログでもそれを紹介できればと思います。
個人で影響力を持ちたい人、ブランド力を高めたい人、この人と働きたいと思われるようになりたい人はぜひ読んでみて下さい。
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