あなたは「相手に自分の意見を聞いてもらえない」と困っていませんか?
相手の「自己重要感」を満たしてあげれば、そんな問題が解決するかもしれません。
人は誰しも「自己重要感」を得たいという欲求を持っています。
「自己重要感」とは、自分の存在価値を実感したい欲求のことです。相手の「自己重要感」を満たすことができると、相手からの信頼を得ることができます。
「自己重要感」を満たせるような会話ができると、相手がまた話したいと思うようになります。
そして、あなたの意見も聞き入れてくれるし、人の心を動かすことができるのです。
今回は「自己重要感」を満たす方法について、星渉さんの著書『神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り』(https://amzn.to/2HMHzv3)を読んで学んだことをもとに紹介していきたいと思います。
「自己重要感」を満たすために前提として必要なこと
相手の「自己重要感」を満たす前に必要なことがあります。
それは、「自己重要感」を傷つけないということです。
例えば、相手を否定したり、間違いを指摘したりする言動がそれにあたります。
「自己重要感」が損なわれると
こうした行動を相手にしてしまうと、相手は「自分はこの人から重要だと思われていない」「あいつの話なんか聞くもんか」と思ってしまいます。
すると、いくらこれから紹介するような「自己重要感」を満たす方法を実践しても、無駄になってしまうおそれがあります。
相手の「自己重要感」を傷つけてはいけないということを頭におきつつ、これから紹介する方法を試してみて下さい。
相手の自己重要感を満たす方法
以下の9つの方法を紹介します。
- 相手を名前で呼ぶ
- 誕生日に「おめでとう」を伝える
- 相手について知っていることを増やす
- 相手を褒めてからアドバイスする
- 相手の話を聞く時は、目を見てうなずく
- 感情表現を豊かにする
- 相手の変化に気を付ける
- 感謝はすぐに伝える
- 「ポジティブ・ゴシッキング」をする
相手を名前で呼ぶ
こんなことで?と思われるかもしれません。
しかし名前で呼ぶことで相手に「自分は重要な存在として扱われている」と感じてもらうことができます。
だから親しい相手でも、きちんと名前で呼ぶことが大切です。
簡単なことですが、それだけであなたの信頼度が大きくアップします。
最近会ったばかりの人を名前で呼ぶとさらに効果があります。
まだ名前を覚えているか、覚えていないか分からない時期に相手を名前で呼ぶと、かなり相手に喜ばれます。
「あなたのことを重要だと思っています」と思ってもらえるからです。
なので、新しい人と会う時に名前を覚えて、名前を呼ぶ習慣を身につけておくことも大切です。
誕生日に「おめでとう」と伝える
これも簡単ですが、相手の「自己重要感」を満たすうえで重要です。
これは、家族や友達でなく、仕事上の付き合いなど、ふつう誕生日におめでとうを言わないような間柄で有効です。
他の人はおめでとうを言わないので、自分だけが言うと相手から特別な存在に思ってもらえます。
相手について知っていることを増やす
相手の好きなものや趣味、出身地などを知っておき、それらの話を振りましょう。
「自己重要感」を満たし、相手から信頼を得ることができます。
相手に関することであれば何でもよいのですが、相手が触れてほしくないことについて話をするのはNGです。
相手に関する話をし過ぎるのもやめておきましょう。「なんでそんなに自分のことを知っているの?」と警戒されてしまう可能性があるからです。
一度の会話で多くても2つまでにするのが良いようです。
まず褒めてからアドバイスする
アドバイスをするということは、相手の考えや行動を修正するという行為です。
「相手を否定する」という姿勢が強くなりすぎると、相手はそれを感じ取り「自分の重要感が傷つけられた」と思います。
これを防ぐ方法として、アドバイスする前に褒めるという方法があります。
良いところについて褒められると、相手は「自己重要感」が満たされ、そのあと人の意見を聞き入れやすくなるからです。
アドバイスした後、会話の終わりも再び褒めて締めるとさらに効果があります。
アドバイスするときは命令するのではなく、相手に提案してもらう
アドバイスの仕方にもポイントがあります。
それは「○○して」と命令するのではなく、相手に考えて行動してもらうことです。
人は他人から言われて行動するよりも、自分で考えて行動した方が気持ちよく行動できます。
あなたが思う正解に相手がたどり着いてくれるような適切な質問をすることで、相手に自分で考えて行動してもらうことが可能です。
なかなか根気のいることですが、こうすることで相手の自己重要感を傷つけることなく、自発的に考えて行動できる人に成長してもらえます。
相手の話を聞くときは目を見てうなずく
みなさんも経験があると思いますが、会話しているのに忙しそうにして、目も見てくれない人っていますよね。
そんなとき「こいつは自分の話を聞いていないな」と感じると思います。
それが「自己重要感」が傷つけられたという感情です。
つまり、聞く姿勢も相手の「自己重要感」を満たすうえで大切なのです。
相手の話を聞くとき、目を見てうなずくのが重要と分かっていても、いざ相手の話を聞くとなると、正しい聞く姿勢ができていない場合が多いのも事実です。
自分が忙しい時は相手の話を適当に聞いてしまいがちですが、相手が話しかけてきたときはどんなに忙しくても、いったん落ち着きましょう。
目を見て、うなずいて聞いてあげるだけで、「あなたの話を重要だと思っています」というメッセージが伝えられるようになります。
感情表現を豊かにする
人は期待通りの反応をしてくれると「自己重要感」が満たされたと感じます。
相手から何か報告があったときは、大げさなくらい感情表現を豊かにして反応してあげましょう。
それだけで、相手は「あなたをもっと喜ばせたい」、「あなたにいい報告をするために頑張ろう」と思います。
感情表現を豊かにすれば、影響力が大きくなり、人の心を動かすことができます。
相手の変化に気付ける
髪を切ったとか、調子が悪そうとか、持ち物が変わったなど、相手の変化に気がつける人になることも大切です。
でも人に何か変化があっても、それに気がつくのってなかなか難しいですよね。
だからこそ、 周りの人の変化に気がつく人はそれだけ貴重で、人から信頼されたします。
どうしたら変化に気がつく人になれるか、2つのポイントがあります。
- 自分が気付いてもらえたらうれしいことを考えておく
- 周りの人で、この人はどんな変化に気がついたら喜んでくれるだろうかと考えてみる
この2点を考えておくことで人の変化に気がつきやすくなり、相手が触れられてうれしい変化を話題にできるようになります。
感謝はすぐに伝える
相手が何かしてくれたら「ありがとう」と感謝を伝えるのは当然ですが、それを先延ばしにしてはいけません。
あなたが何かアクションを受け取ったらすぐにありがとうを伝えましょう。
言わなくても分かるような親しい関係でも、すぐに感謝を言葉で伝えられる人は人望が高くなっていきます。
相手の自己重要感を満たすために「私はあなたのことを大切に思っています」というメッセージをちゃんと伝えることが大事です。
ポジティブ・ゴシッキングをする
「ポジティブ・ゴシッキング」とは他人の良い噂話のことです。
「ポジティブ・ゴシッキング」で話題にされた人は、その場にいなくても良い話をされたということで、「自分は本当に良いことをしたんだな」と感じます。
直接相手を褒めることも大切ですが、その人がいない時に褒めるのも効果があるということです。
「ポジティブ・ゴシッキング」をする方にとってもメリットがあります。
人の良い噂話を流す人は、「この人は他の所でも自分の良いところを話してくれるかもしれない」と思われます。すると、「この人のために良いことをしてあげよう」と思う人が集まってきます。
つまり、「ポジティブ・ゴシッキング」をすると信頼や人望を集めることができるのです。
相手の「自己重要感」を満たす方法のまとめ
- 相手を名前で呼ぶ
- 誕生日に「おめでとう」を伝える
- 相手について知っていることを増やす
- 相手を褒めてからアドバイスする
- 相手の話を聞く時は、目を見てうなずく
- 感情表現を豊かにする
- 相手の変化に気を付ける
- 感謝はすぐに伝える
- 「ポジティブ・ゴシッキング」をする
いきなりすべてを実践するのは難しいと思いますので、これはできると思ったものから試してみて下さい。
相手の「自己重要感」を満たして、相手から信頼される、話を聞き入れてもらえる人になりましょう。
詳しく知りたい方は、今回の記事の参考書籍を読んでみて下さい
今回の記事は、星渉さんの著書『神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り』(https://amzn.to/2HMHzv3)を参考にしています。
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