人間はもともと「安心感を得たい」という感情があります。
人に安心感を与えることができると、人から信頼され、人が集まってきて、強い影響力を持つことも可能です。
相手に安心感を与える方法は下記の5つです。
- 相手を否定しない
- 話を最後まで聞く
- 笑顔で反応する
- 好意の返報性を利用する
- 悪口を言わない
それぞれについて説明します。
人に安心感を与える方法①相手を否定しない
あなたの周りに、「○○は間違っている」「○○はできない」などと言って、すぐ人の意見を否定する人はいませんか?
人の意見をすぐに否定すると、人は傷つきます。生まれるのは安心感を与えるのとは逆の感情です。
人に安心感を与えるには相手を否定しないことから始めましょう。人が安心感を求めるのは、否定されてショックを受けたくないからです。
人の脳は、否定されたり、ショックを受けるとそれが強い刺激になります。するとそれを回避するために、否定する人から逃げようとします。
つまり、人は傷つきたくないから安心感を求めるのです。
否定しないことで相手に安心感を与えられるのはこういった理由からです。
否定しないことが習慣になると、人や情報が集まってきます。
アドバイスや相談を求めても、否定されることがなく、受けとめてくれるからです。
相手と自分の考えが異なるときも否定してはいけない
当たり前ですが、相手の考えとは異なるアドバイスをしなければならない場合もありますよね。
そんなときも相手を否定するところから始めるのではなく、相手の話をすべて聞いたうえでアドバイスを与えてあげましょう。
相手の言うことをいったんすべて受け止めてあげると、相手も「この人は自分の言うことを理解してくれた」と安心します。
そのあとにアドバイスすると、相手もすっと受け入れてくれるようになるのです。
人に安心感を与える方法②話を最後まで聞く
安心感を与えるためには、相手の話を最後まで聞いてあげることが大切です。
簡単そうですが、意外とできていない人もいると思います。どうしても話の途中で口をはさみたくなってしまうときがありますよね。
話を最後まで聞くことは、相手に自分のアドバイスを受け入れて行動してもらいたいときに特に有効です。
なぜかというと、人は自分の考えをすべて吐き出してからでないと他人の考えを受け入れられないからです。
途中で話を遮られると、相手は安心感を得ることができません。
安心感を与えられなければ、どんなに良いアドバイスができても相手に受け入れてもらえません。
逆に、まずは相手の話を全部聞いてあげてから自分の意見を言うと、相手もすっと聞き入れてくれます。
自分の意見を言う前に注意すること
自分の意見を言う前には、「もっと他に話したいことはない?」と聞くことも有効です。
相手の言いたいことをすべて話してもらったかの確認もできます。
それに、相手に「あなたの話をすべて聞いてあげるよ」という意思も伝えられます。
人に安心感を与える方法③笑顔で反応する
人が得る情報における、視覚が占める割合は80%以上だと言われています。
それだけ人間は視覚に頼っていると言えますね。
何を見るかによって、感情が変わるとも考えられます。
笑顔の人を見ると明るい気持ちに、暗い表情の人を見ると暗い気持ちになるのは理解してもらえると思います。
つまり、自分の表情が相手に与える影響は大きいということです。
相手に安心感を与えるには、笑顔で応じることが大切です。
話しかけられたときに、笑顔で反応すると自分の印象が良くなり、相手の警戒心を解くことができます。
人に安心感を与える方法④好意の返報性を利用する
「好意の返報性」とは与えられた好意を相手に返さなければならないという気持ちになるという法則のことです。
好意といっても恋愛的な「好き」という感情だけでなく、仕事場の仲間、家族、友達など広い意味での「好意」が含まれます。
例えば、職場でお土産をもらったら、自分もどこかに行ったときにお土産を買って帰ろうと思いますよね。
これも「好意の返報性」と言えます。
相手に好意を伝えることができれば、「あなたに心を開いていますよ」と伝えられ、安心感を与えることができます。
そして、今いる場所に安心感を覚え、あなたのことも好意的に思ってくれるようになります。
安心感を抱いて、好意を感じてくれる相手の意見は受け入れてくれて行動してくれる。
そうなれば、あなたの影響力も大きくなり、人が集まってくるようになります。
日常で好意を伝える方法
好意を伝える回数は多い方が効果的です。
しかし、日常で相手に好意を伝えると言ってもなかなか難しいですよね。
そんな時は以下の3つの点を気を付けると好意を伝えやすいです。
- 集団について好意を伝える
- 行動について好意を伝える
- 相手のモノについて好意を伝える
1.集団について好意を伝える
好意を伝えたい相手と自分が所属しているグループについて好意を伝えます。
例えば、「この職場が好きです」とか「家族が好き」という感じです。
2.行動について好意を伝える
相手の行動について好意を伝えます。
例えば「○○な姿勢が好き」とか「○○なところが好きです」という感じです。
3.相手のモノについて好意を伝える
相手の持っているモノや、好きなものについて好意を持っていることを伝えます。
相手の持ち物や好きな食べ物と自分の趣味が合っていた場合は、積極的に伝えていきましょう。
人に安心感を与える方法⑤悪口を言わない
悪口を言うと、人に安心感は与えられないし、人も離れていきます。
「この人と関わると自分の悪口も言われるかもしれない」と思うからです。
悪口を言う人には相手も心を開きません。安心感を与えられるような、影響力の大きい人になりたければ、絶対に他人の悪口を言ってはいけません。
悪口を言いたくなったら?
とはいえ、人の悪口を言いたくなる気持ちも分かります。
こんなときは、自分が悪口を言いたくない理由、目標を定めることが大切です。
安心感を与えたい人が誰かにもよるし、人に見せるわけではないので、どんな理由でもOKです。
例えば、「職場を険悪な雰囲気にしたくないから」とか「家族をもっと仲良くしたいから」とか「この先もずっと友達でいたいから」などが考えられるかなと思います。
人に安心感を与える5つの方法:まとめ
今回は安心感を与える方法を5つ紹介しました。
- 相手を否定しない
- 話を最後まで聞く
- 笑顔で反応する
- 好意の返報性を利用する
- 悪口を言わない
職場、家族、恋人、友達など色んな場合に応用できます。
きっと周りの人たちとの関係が良くなってくるはずです。
みなさんも試してみて下さいね。
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