
こんにちはKENCHANです。
今回紹介する本は小林正弥さんの『億を稼ぐ勉強法』(https://amzn.to/3022baP)です。
著者の小林正弥さんは、25歳で独立しましたが、一時業務委託の仕事がなくなり、時給900円でラーメン屋の皿洗いの日雇いバイトをされていたそうです。しかし、ある日経営者の勉強会で出会った1人の社長の下で勉強し、現在では1億円プレーヤーになっています。
どうして、時給900円でバイトしていた人が1億円稼げたのか気になりますよね?
小林さんの成功の理由は稼ぐための正しい勉強法にあります。
それは、一言でいうと、自分のことばかり考えるのではなく、顧客が成功するために勉強しなければならないということです。
顧客がお金を払うから稼ぐことができる。
つまり顧客の成功なくして、自分の成功もないというわけです。
今回紹介する『億を稼ぐ勉強法』は、著者の1億円プレーヤーになるまでの過程やその勉強法を学ぶことができます。
そして、これからの勉強の方向性を教えてくれる本です。
ビジネスで成功したい人はぜひ読んでみて下さい。
それでは要約に入っていきます。
『億を稼ぐ勉強法』の要約
読書をしても、実際に行動を起こさないと、ただ知識を得ただけになってしまいます。
具体的な行動を起こすことで、自分が変わり、現実が変わります。そこまでして、読書が自己投資になります。
スポーツの世界で1億円プレーヤーになるのは、才能があってもかなり難しいです。
しかし、ビジネスの世界なら凡人でも1億円プレイヤーになれる確率は高いと考えられます。
正しい勉強法を実践して、顧客に与える価値を高めることができれば、自分の経済価値が高まり、誰もが1億円プレイヤーを目指すことができます。
億を稼ぐための6つの学習キーワード
本書では、繰り返し「6つの学習キーワード」が出てきます。
それが下の6つです。
- カスタマーサクセス
- 反転学習モデル
- 成功ノート
- ひとりPDCA会議
- メンターによるフィードバック
- 学びと成長のコミュニティ
カスタマーサクセス

カスタマー(=顧客)の成功を考えることができなければ、ビジネスでは成功できません。
お金が稼ぎたいと思って、自分のことだけ考えてしまうのは間違いです。
本書の中に「自分のことを考えるほど悩み、顧客のことを考えるほど知恵が出ます」という印象的な言葉があります。
当たり前ですが、ビジネスでお金を払うのは顧客です。
顧客は成功するためにお金を払います。
顧客の成功のために勉強するからこそ成果が出るのです。
自分の思考が顧客中心なら経済状況は上向き、知恵や情熱が生まれ、自分中心なら経済状況は下がり、悩みが膨らんでいきます。
反転学習モデル
反転学習とは、学校の授業と自宅の宿題を逆転させることです。
どういうことかというと、先に予習や情報収集をして、自分の問題を明らかにしてから、研修やセミナーに臨みましょうということ。
そうすることで、自分の勉強の時間的な密度を高めることができます。
それは、考える力を訓練にもなります。
将来AIに仕事を奪われないようにするために、答えのない問いを解決していく力が必要です。
AIに替えが利く仕事をいくら頑張ったところで、報酬は不可逆的に安くなるだけでしょう。
成功ノート
「成功ノート」とは顧客の成功を定義し、どのようにすればそれが実現できるのかを記していくノートのことです。
ここでも「顧客の」という部分がミソになります。
顧客の成功に結び付く事柄だけでなく、自分のことを書いていくと悩みが深くなっていき、売り上げも下がり、お金が無くなっていくからです。
ビジネスでは顧客に価値を与えた人が、その対価として報酬を受け取るというルールがあります。
億を稼ぐ勉強は、一貫して、「顧客を成功に導くための勉強」です。
ビジネスにおける学びの出発点は、顧客の成功。顧客と一緒に切磋琢磨することで、実践の知恵が身につきます。
ひとりPDCA会議
参考:『億を稼ぐ勉強法』
「ひとりPDCA会議」とは、自分の中に2つの人格をもち、自分がPDCA報告を出し、もうひとりの自分がコーチとなって振り返りを行うことです。
これを毎日行うことで考える力が身につきます。
メンターによるフィードバック
自学自習し、ひとりPDCA会議を回していくことは大切ですが、メンターのフィードバックが非常に効果的です。
メンターは登山のガイドのようなもので、自分が目指す山への適切な登り方を教えてくれます。
メンターとの関係は、下記の4つ。必ずしも金銭を相手に払わなければならないということではありません。
- タダ働き
- 私淑(ひそかに師と考えて模範とする)
- 顧問契約
- 相互メンター
実務経験が浅い場合は、タダ働きをおすすめ。タダなら相手も断る理由がないし、付加価値の高い仕事を経験しやすいからです。
メンターも暇ではありませんし、既に亡くなっている方もいるので、 私淑(ひそかに師と考えて模範とする)もおすすめ。その際は、仮にフィードバックがもらえたとしたら、相手が何というのか頭でイメージします。
学びと成長のコミュニティ
コミュニティを主宰すると、自分が掲げた目標に向けた勉強と実践を行い、結果を出さざるを得ない環境に身を置くことになります。
自分の日々の実践報告や、メンターとしての日々のフィードバックなど、人がサボろうとするところを徹底してやると、受け取る報酬が伸びています。
「決断」1億円プレーヤーになると決める

人に否定されたって、何が何でもやり遂げるという強い意志がなければ、結果を出すことはできません。
たとえ達成方法を知らなくても何かをやり遂げるという決断をすることが必要です。
人が決断できない3大理由は下の3つです。これらはすべて解消できます。
- お金がない
- 時間がない
- 方法が分からない
お金がなければ、さらにお金を得ることはできないと考えがちですが、それは間違いです。
知恵がお金を生むからです。
時間がないという理由も、本気でやると決めれば問題にならないはず。
達成方法は、成功した人から教われば良いです。
年収1億円以上の人は、自分のビジネスの条件を細かく設定し、人生ゲームをするように楽しんでいます。
条件が厳しいほど人をクリエイティブにしてくれます。
想像できることは、創造できるのです。
「否定」現状を強烈に否定する
人生を変えるには、中途半端に自分を認める「自己肯定」だけではなく、健全な「自己否定」も必要です。
強烈に自己否定することで、エネルギーが生まれ、自分を次のステージに進ませてくれます。
あなたが1億円プレーヤーになっていない11の理由
- 本気で決めていない:課題に直面してもやり抜く。他人に無理と言われても、自分にはできると自信を持つ。
- 手本(ロールモデル)がいない:自分が1億円プレーヤーを目指す領域で、すでに成功している人を探して真似する。可能ならメンターになってもらう。
- 誰かに遠慮している:誰かに遠慮していては自分本来の力が出せない。先輩やメンターも超えるべき存在。
- 仕事の賞味期限を知らない:スピード感をもって自分の仕事をアップデートすることで顧客に与える価値を高め続けることができる。
- 仕事が好きじゃない:フルコミットできる仕事を持つことが大切。好きなことを仕事にしよう。
- 自分のことばかり考えている:顧客中心でものごとを考えなければならない。
- お金のことばかり考えている:知恵や技術、信頼など目に見えない資本がお金を生むことを知らなければならない。
- 1億円プレイヤーとしてのセルフイメージを確立していない:自分のイメージする1億円プレーヤーの身だしなみ、話す言葉、交友関係などを実践する。
- プロとしてのマインドセットを身につけていない:スキルとノウハウを最大限活かすためには、マインドセットのアップデートを怠ってはならない。
- エネルギーが分散している:突き抜けた結果を出すためには、突き抜けられる1つのことに集中することが必要。
- 学びて富む仕組みを作っていない:学ぶことで報酬が増えていく仕組みづくりが重要。
ビジネスで自分のことだけ考えて成功するのは不可能です。
顧客がどんな結果や変化に対してなら報酬を払ってもらえるのかを常に考えることで自分の経済価値が高まり、報酬も伸びていきます。
「勉強」→顧客価値を高めるためのインプット&アウトプット
「成長」→顧客に価値を与えること
「報酬」→顧客価値の対価として受け取るもの
いくら勉強しても顧客に価値を与えられるアウトプットができなければ、全く成長していないのと同じです。
ベクトルを向ける相手は顧客であり、自分ではありません。
会社に勤めているなら、顧客は上司や経営者と考えて良いでしょう。
顧客中心で働くことが重要です。
1億円の価値を生む「成功ノート」をつくる
1億円の報酬を得るのは、自分の「現在時間」を使うだけでは難しい。「過去時間」や「他人時間」を利用しなければなりません。
「現在時間」の仕事とは、働いた分だけ報酬をもらえる仕事のことです。
例えば、通常のサラリーマンや時給のバイトなどほとんどの人がこれらの仕事に就いていると言っても良いでしょう。
それは報酬の高い医者や弁護士なども同じです。働くことを止めると収入も途切れてしまいます。
「過去時間」「他人時間」を利用するとは、過去に自分がやった仕事が、将来も自動で働き続けて(他人がそれらを読んだり、見たりすることで)収入を生み出すこと。
例えば、本を書いて出版することです。1度本を世に出してしまえば、それが売れ続ける限りは自分が働かなくても、お金がもらえます。
現在では、YouTubeに動画をアップし、お金を稼いでいる人も多くいますが、これも「過去時間」「他人時間」を利用している良い例です。
ビジネスにおいて「目に見えない資産」はシェアしても減らず、シェアするほど人から感謝されます。
「目に見えない資産」とは知識や信頼、情報などがそれにあたります。
著者の小林さんは自分のWebサイトで、専門家との対談・成功事例・専門知識や情報などを動画や記事で公開し、「目に見えない資産」をシェアしています。
一方で、「どんなコンテンツか?」よりも、「誰のコンテンツなのか?」が重要になってきています。
特定の組織に属していると、しがらみもありますが、何かに属さずフラットに自分の名前で発信できる人が、一番信頼を得られます。
文章、音声、動画、何でもよいので、日々の情報発信するのをおすすめします。
億を稼ぐ4つの勉強戦略
- 顧客の成功(カスタマーサクセス)を定義する
- 成功の公式をつくり、結果指標を定める
- 結果を出すための4大専門領域を定める
- 「専門フィルタ」からインプット&アウトプットを繰り返す
顧客の成功(カスタマーサクセス)を定義する
顧客を選ぶときには2つの選択肢があります。
1つは自分、または過去の自分を顧客にする。もう1つは 課題を解決し、成功させたい人を顧客にするです。
自分の好奇心と情熱が持続する対象を選ぶことをおすすめします。何のためにこの人たちを支援したいのかという目的が大切です。
成功の公式をつくり、結果指標を定める
顧客成功の公式とは下の4つです。
- ワクワクする成功を定義:ダイエットの例では、スリムになってモテたい
- 成功するための結果指標を決める:2か月後に体重○キロ、体脂肪○%ダウン
- 結果指標を達成する専門知識を学ぶ:食事や運動などの知識
- 結果の出る行動の習慣化(無意識にできる):毎日実践できるようにする
顧客の「結果指標」はSMART目標設定法で設定します。
それを顧客と合意して、カスタマーサクセスを実現するパートナーになることが大切です。
SMART目標設定法とは、明確か?測定可能か?達成可能か?関連があるか?期限があるか?という要素に適合する目標を設定する方法のこと。

結果を出すための4大専門領域を定める
参考:『億を稼ぐ勉強法』
4つの専門分野を設定するのに一番確実なのは、長期的に結果を出している人に教わることですが、教えてくれる人が見つからない場合は、うまくいっている人を私淑する方法もあります。
カスタマーサクセスと専門分野を定義すると、あらゆる情報が定義されたフィルターを通して入ってくるので、すべてが学びにつながり、チャンスをつかみやすくなります。
逆にフィルターがないと情報が素通りし、何も気づきがありません。
学びは成功ノートに抽象化してストックすることが可能です。
具体的な経験をしただけだと、他のことでは応用が利きませんが、ポイントを押さえて抽象化したことなら応用できます。
稼ぐ筋トレ!4つの学習サイクル
4つの学習サイクルとは下の4つ。
- 知識を学ぶ
- 応用する
- 実践する
- フィードバックをもらう
知識を学ぶ
基本的に本やオンライン教材で行えば良いです。
自分の都合で学べるし、わからないところは反復学習ができます。
課題解決のためにセミナーに行くのが良いでしょう。
応用する
知識を学ぶだけでは何も行動につながりません。
顧客の成功(カスタマーサクセス)に役立つことを、「成功ノート」にまとめていきます。
僕の場合は、まず紙のノートに書き出し、それを見ながら、WEBメディアにまとめていきます。
「成功ノート」に空白(わからないこと)がある場合はすでに成功している顧客に質問して埋めていくのが良いです。
実践する
毎日行動し、「ひとりPDCA会議」での振り返りで考える力が身につきます。
フィードバックをもらう
モチベーションの面でも、課題解決の面でも、定期的にできている人からフィードバックをもらうのは大切です。
結果を出したい分野で活躍している人からフィードバックをもらうと目標と現状のギャップを適切に埋めることができます。
1億円プレーヤになるキャリア戦略
参考:『億を稼ぐ勉強法』
「教育化」はあらゆるビジネスと融合しており、長期戦略として非常に有効なものです。
顧客に何かを気づかせたり、教えたりすることが教育化に当たります。
「教育化」して、顧客の精神的欲求(所属と愛の欲求・承認の欲求・自己実現の欲求)に応え続けることが重要です。
精神的欲求は高次の欲求なので、人は高値を払ってくれます。
人は何かに所属したいと思っています。
ミッション、ビジョン、バリューを明確に定めたコミュニティをつくり、合意する人だけに入ってもらうことが重要です。
そうすることで、主体性と好奇心だけの人に囲まれたチームをつくることができ、小さなチームでも大きなプロジェクトを立ち上げることができます。
億を稼ぐ勉強法で、1億円プレーヤーになった人たち
「経済的成功」は他者への貢献によってもたらされるものなので、決して1人では実現できません。
本や勉強に逃げ込まずに顧客と向き合い、顧客の成功を自分の幸せとリンクさせることが大切です。
すでに成功している人は自分の成功ではなく、顧客の成功、そして社会の課題解決に目を向けています。
そして、その課題が達成できそうもない巨大なスケールであっても、問い続け、学ぶことを止めません。
一生かけて幸せにしたい、成功させたい顧客が定まった時、あなたが本当にやるべきビジネスが始まります。
その通過点に、1億円の報酬も用意されているはずです。
『億を稼ぐ勉強法』の感想
筆者も強調していますが、今回紹介の『億を稼ぐ勉強法』(https://amzn.to/3022baP)で言いたいことを一言で表すなら
「自分のことを考えるほど悩み、顧客のことを考えるほど知恵が出ます」
でしょう。
顧客のことを考えず、勉強や読書に逃げてしまうのは、顧客と向き合いたくないからということもあるでしょうが、知識を収集することに酔っているというか、楽しくなってしまっているからという場合も少なからずあると思います。
そうならないためにも、常にこの言葉を頭に置いて、顧客のためのアウトプットにつながる勉強をするのが重要だと考えました。
当ブログ「KENCHAN BLOG」でも、読者さんのためになる情報提供ができるように日々考えていきたいと思います。
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