今回紹介するのは『モチベーション革命』(https://amzn.to/3lvjPx5)です。
著者の尾原和啓さんはマッキンゼー、NTTドコモ、リクルート、Google、楽天などで様々な企業で勤められた経歴を持っています。本書では、色んなことをやってきた尾原さんだからこそ分かるモチベーションの正体が書かれています。
自らのモチベーションを理解することは、自分の人生を自分らしく生きる上で重要です。
今なんとなくやる気が起きない、仕事のモチベーションを高めたいという人は一度読んでみてはいかがでしょうか。
『モチベーション革命』の要約
『モチベーション革命』で興味深いと感じた点を要約して紹介します。
若い世代のモチベーションは変わっている?
若い世代のモチベーションは以前の世代と比べて変化しています。以前の世代は特にやりたいことがなくても、会社から与えられたことをしっかりやっていれば、成功できたし、出世もできました。だけど現代は、自分にとって何が楽しいか問われ、やりたいことを自分で決めていく必要があります。
幸せの軸として何を重視するか
自分にとって何が楽しいのか、何がやりたいのかを決めるのはとても難しいです。そんなとき、自分の幸せの軸が何か考えることが役に立ちます。本書では、幸せの軸となるのは「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」の5つであると書かれてあります。そして今の若い世代は、「達成」「快楽」より「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」を重要視していると考えられます。
自分は何がやりたいのかわからないという人は、どんな人と仕事がしたいのか、仕事に何を求めるのか、どんなことなら自分が没頭できるのかを考えてみましょう。仕事と「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」が結びつけられれば、モチベーション迷子にならずに成長していくことができます。
「インサイト」を見つけることが必要とされている
昔と違って今は必要最低限のものはそろっているので、隠れた欲求を探し出して、体験をプロデュースできるかが大切です。
潜在的な欲求を「インサイト(新しい視点)」と呼びます。今はビジネスにおいて、時間をかけて課題を解決することよりも、インサイトを探し出すことや定義することが重要視されています。なぜかというと今は一通りのものが何でもそろっている時代だからです。すでにある課題を解決する方法はすでに見つけられています。課題を解決すること自体に価値はありません。
AIが活躍する未来で大切なこと
本書ではAIが活躍する未来についても少し語られています。意外ですがAIが進化していくと、ロボットではなく人間が単純作業し、高度な知識を要する仕事をAIが担うという未来も考えられるそうです。AIが人間の一部の仕事を担っているのではなく、人間はAIに、部品の一部として認識されてしまっていると言えます。
そんな時代が訪れても忘れてはならないのが、仕事とは他人から感謝されてお金をもらえることだというルールです。人は自分ではできないことにお金を払います。そして、自分にはできないことをしてくれる相手に「ありがとう」という言葉をかけるのです。
気がついていないだけで、意外と自分に向いていることがあるかも?
本書で任天堂の故・岩田聡元社長の言葉が紹介されています。
自分にとっては当たり前にできることでも他人にとってはものすごくありがたがられることもありますよね。そういったことを仕事にすることができれば相手に感謝されるし、自分にとっても楽にできるのでメリットが大きいです。
自分の「好き」を育てていくことが大切
これからの時代、自分が何を好むのかという情報が価値になります。自分の「好き」がない人間は価値を生み出しにくい。いかに自分の「好き」を見つけ、人生の幸せへと結びつけていくかが大切です。自分にとっての「好き」は誰かに「新しい意味」を提供する源泉となります。
自分のなかの「好き」を育てていく方法。それは、まずは他の人に何かを提供することを目的とせず、ただひたすら「没頭」することだと本書で語られています。自分が好きなこと、得意なこと、他の人にはできないことをひたすらやり続けていたら、次第に活動範囲が広がったり、自分の「好きなこと」自体がバージョンアップして、価値がどんどん上がっていくこともあります。
まずは没頭することにはこんなメリットも
人にアウトプットする前にまず没頭することが大切です。それは早い段階で人にアウトプットしてしまうと、他の人の評価や基準に左右されてしまうからです。世の中に新しい意味をもたらすのは、人との違い、ズレから生じる「好き」や「歪み」です。始めのうちは自分の中だけで没頭し、好きや歪みを自分にとって強固なものに育てていきます。
チームで仕事するときに大切なこと
これからチームで仕事をする場合大切になるのは、チームメンバーが立場に縛られないこと、インサイト(新しい視点)を見つけ出す能力の向上、チャンスに対し適切な行動を起こす瞬発力です。そのために状況に合わせてチームメンバーの凹凸の組み合わせを変えていく柔軟さが必要です。 大切なのは、自分たちの凹凸をしっかり理解しておくことです。
自分たちの凹凸を知るためのツールとして本書の中で『ストレングス・ファインダー』が紹介されています。アメリカの統計調査会社であるギャラップ社が、200万人へのインタビューの結果、人の強みを 34 種類にパターン化させたものをもとに作られた診断テストです。
価値とは、差異×理解だと言います。チームのメンバー同士、自分たちの違いを理解することができれば、違うことに価値が生まれます。
『モチベーション革命』を読んでモチベーションの正体を理解しよう
今回は尾原和啓さんの著書『モチベーション革命』(https://amzn.to/3lvjPx5)を紹介しました。
モチベーションの正体を理解することは、あなたにとって幸せな人生を歩むための役に立ちます。
以下の点について紹介しました。
- 自分にとって何が楽しいか問われ、やりたいことを自分で決める必要がある
- 仕事と「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」が結びつけられれば、モチベーション迷子にならずに成長していける
- インサイトを探し出すことや定義することが重要
- いかに自分の「好き」を見つけ、人生の幸せへと結びつけていくか
- まずは「没頭」すること
自分は何をしたら良いかわからない、何に対してもやる気が起きないと言う人はこの本を読んで自分のモチベーションを理解することが必要です。一度読んでみてはいかかでしょうか。
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