腸内環境

【事実】腸内環境が悪いとストレスに弱くなる?

 

ストレスが腸内環境が環境を悪くします。

腸内環境が悪くなるとストレスに弱い体になってしまいます。

この悪循環を断ち切るためには腸内環境を良くすることが必要です。

 

腸内細菌の種類

私たちヒトの大腸にはいろんな種類の細菌が住み着いています。

その数はおよそおよそ1000兆個、重さにすると合計1kgになるとも言われています。

これら腸内細菌は3つの種類に分けられます。

①善玉菌、②悪玉菌、③日和見菌です。

 

善玉菌

ヒトの健康維持に貢献する腸内細菌です。

ビフィズス菌や乳酸菌などが含まれます。

 

悪玉菌

健康に害を及ぼす腸内細菌です。

腐敗物質や発がん性物質を作りだすものもいます。

ウェルシュ菌やブドウ球菌などが含まれます。

 

日和見菌

善玉菌や悪玉菌に分類されない腸内細菌です。

腸内で善玉菌が増えると良い働きをしますが、悪玉菌が増えると悪い働きをします。

レンサ球菌、腸球菌などが含まれます。

 

ストレスが悪玉菌を増やす?

ストレスがかかる環境に置かれると、腸内の善玉菌の数が減り、悪玉菌の数が増えることが分かっています。

ストレスがかかると悪玉菌が通常より優勢になるため、日和見菌までが悪い働きをするようになり、さらに良くない状態になります。

どうしてストレスで悪玉菌が増えるのでしょうか?

それは悪玉菌によってコルチゾールが増え、悪玉菌を排出する力が弱くなるからだということが言われています。

 

生体ではストレスによって、ストレスホルモンと言われるコルチゾールが増えます。

コルチゾールはストレスに対応するために一時的には必要なのですが、強いストレスがかかったり、ずっとストレスにさらされ続けると、過剰に分泌されてしまいます。

 

ヒトの抗体の一種に分泌型IgAというものがあります。

分泌型IgAは腸内の悪玉菌とくっついて、活動や増殖を抑えたり、体外に排泄する役割を持っています。

コルチゾールはこの分泌型IgAの分泌を減少させてしまうことが分かっています。

分泌型IgAが減ると、悪玉菌を体外に出すことができなくなるので、結果的に腸内の悪玉菌が増えることにつながります

 

悪玉菌が増えるとストレスに弱くなる

また、悪玉菌の増えた、悪い腸内環境だとコルチゾールが過剰になることも知られています。

悪玉菌の成分は、ストレスが引き金となって起こる反応を亢進させて、コルチゾールを過剰に分泌させるためです。

コルチゾールを過剰に分泌させる悪玉菌の成分には、LPS(リポポリサッカライドと呼ばれる内毒素)、ペプチドグリカン(細菌の細胞壁の成分)、DNAなどがあります。

コルチゾールが過剰な状態が続くと、やる気がない、イライラする、眠れないなどの精神疲労が引き起こされ、新たなストレスにも対応できなくなります

 

腸内環境を改善しましょう

これらのことから、悪い腸内環境がストレス悪化を引き起こし、ストレスが腸内環境を悪くすることが言えます。

ストレス社会と言われる現代ではなかなかストレスを取り除くことが難しいと考えられます。

腸内環境を良くするために、食物繊維を摂取したり、抗酸化物質を摂取したりすることが重要です

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